06年度が第一次の目標年度であり、改正への見直し年度を迎えている
食品リサイクル法について、現在の課題と改正に向けた議論の状況を2回
に分けてお伝えします。
今回は前段部分として、食品リサイクルの実施状況についてです。
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食品リサイクル法のおさらい
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まずは、2000年に制定された食品リサイクル法の概要を簡単におさ
らいしましょう。
■誰が?−
食品関連事業者:食品製造業、卸売業、小売業、外食産業
■何を?−
食品循環資源:廃棄物処理法上の廃棄物に限定されない、有価物
も含めた食品由来の副産物で、廃油などの液状物も含める。ただし、
排水処理汚泥は含めない。
■どうする?−
再生利用等実施率を平成13年度から平成18年度までに20%に向上させる。
再生利用等って?− 肥料化、飼料化、油脂製品化、メタンガス化。排出
事業者が取組む減量化(脱水、乾燥、発酵、炭化)
事業規模に関係なく、全ての食品関連事業者が目標達成を目指すことが
必要です。ただし、取り組みが非常に不十分で勧告・公表・罰金・命令
などの対象になるのは年間100トン以上の大型発生事業者だけです。
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取り組み状況は?
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農林水産省が調査した、平成13年度から16年度への推移実績です。
発生量は少し増加、再生利用等の実施率は増加しています。
業種別に見ると、食品製造業での実施率は非常に高い数字ですが、他の
業種では50%を下回っている状況です。
■発生量 :1092万トン/年 → 1136万トン/年
■再生利用等実施率 :37% → 45%
※実施率は、発生量に対して再生利用等がされた割合
<発生量> <実施率>
食品製造業 490万t 72%
食品卸売業 75万t 41%
食品小売業 260万t 28%
外食産業 310万t 17%
さらに、事業者数で見てみると、再生利用等が目標の20%を達成して
いる事業者は2割程度。発生量100トン以上の事業者であっても6割弱
の事業者しか目標を達成できていないと言う状態です。
つまり、非常に大量な発生事業者が、高い割合で取り組みを行うことで
全体の実施率が高まっていて、それ以外の事業者の取り組み状況は未だに
低い、と言う数字なんです。
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どうして取り組みが進まないの?
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農林水産省が実施したアンケートで、何が取り組みのハードルになって
いるのか、と言う設問について20%以上の事業者が選択した項目を見て
みると次のようになっています。
1.食品循環資源の保管場所確保・臭気対策
2.異物除去の徹底
3.コスト
4.委託先・利用先の確保
(5.再生利用事業の育成)
特に、一般消費者と接する食品流通業では流通の川下になるほど、一事
業所からの発生が『少量・分散』になり、様々な商品の食品残さが混じり
均質化が難しく、同時に異物混入の可能性が大きくなりますよね。
■末端小売店での発生状況
コンビニエンスストア: 15kg/日・店
大手スーパー :370kg/日・店
コンビニ・スーパー : 3kg/10万円(売上)
また、中小の事業者にとっては、リサイクルコストは大きな負担です。
特に、飲食店などから事業系一般廃棄物として排出されたものについて
市区町村の低い処分価格に対して、ほとんどの場合リサイクルの費用の方
が高くなってしまいます。
これでは背に腹は変えられませんから、どうしてもコストの安い処分に
引き渡してしまい、リサイクルはなかなか進みませんね。
次回の特集では、今後の食品循環資源のリサイクルがどのように進んで
いくのか、食品リサイクル法の具体的な改正の方向とその他の施策につい
てをお伝えします。
<参考サイト>
・環境省 生ごみ等の3R・処理に関する検討会
http://www.env.go.jp/recycle/waste/conf_raw_g/index.html
・農林水産省 食料・農業・農村政策審議会総合食料分科会
http://www.maff.go.jp/sogo_shokuryo/recycle/index.html
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