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リサイクルワン マガジン

特集(2006年5月23日 Vol.117)

循環資源の国際的リサイクルに向けて〜その1〜

  今回の特集、「循環資源の国際的リサイクル」というタイトルを付けま
 したが、これってどういう意味でしょう?「リサイクルできる廃棄物を資
 源として、国内外で活用する」という意味を込めています。
  この「循環資源の国際的リサイクル」のあり方が、どう方向づけられて
 いるのかについて、特にその背景をまとめてお伝えします。


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  どうして国際的リサイクル?
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  リサイクルできる廃棄物の輸出等に関しては、特に中国の話題を中心に、
 これまでリサイクルワンマガジンでもたびたび取り上げてきました。
 (Vol.46、Vol.74、Vol.103参照)
 経済産業省でも2004年からワーキンググループを設置して、国際的な
 資源循環を適切に行う方法について検討を行っています。
    そもそもなぜ、「国際的リサイクル」つまり国境を越えてのリサイクル
 という考え方がでてきたのでしょうか?


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  リサイクルの効率性
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  理由のひとつとして、日本国内では人件費が高く難しい手作業による、
 細かい分別や解体がアジア諸国では可能で、日本国内では廃棄物となる物
 でも資源として回収できたり、低コストでリサイクルができるという面も
 あります。
  ただし、高度の技術を要するような精錬などの資源回収については、ア
 ジア諸国の小規模事業者による、家内的なリサイクルでは回収効率が日本
 国内技術の半分程度であり、加えて環境汚染への対応が十分でないという
 側面も抱えていますね。


  ――――――――
  産業の国際分業化
  ――――――――

  また、産業が国際分業化したことがあげられます。
  部品の生産を東アジア諸国、組み立てを中国、日本国内ではコア部分の
 開発といったように、役割ごとに得意とする国が別個に担当する形態が増
 えているんです。
  そうなると、当然リサイクルも国内だけでは完結しないものへと変化し
 ていきますね。

  例としては、テレビのブラウン管。
  液晶化が進む日本では、国内でのブラウン管生産がすでに終了。でも、
 廃棄物としては発生しますよね。そのブラウン管のガラスは、国内で皮膜
 物質を除去した後に、ブラウン管の生産が行われている海外の工場で、高
 品位のガラス原料としてまた利用される仕組みができつつあります。


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  求められる循環資源
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  近年、中国を中心にして、アジア経済が急激に成長しています。それに
 伴い使用済み品をリサイクル下循環資源へのニーズも高まっています。

 ●循環資源輸入量(中国)
  ・鉄くず:1999年334万トン→2003年929万トン
  ・古紙 :1999年252万トン→2003年938万トン

 ●バージン資源利用量(中国)
  ・粗鋼:1993年1.26億トン→2002年2.24億トン
  ※エチレン、プロピレンなど石油系原料についても利用が急拡大

 ●不足する希少金属(日本)
  ・インジウム:液晶パネルに必要。
    すでに、日本が世界生産量の5割を利用している現状。国内の家電
    リサイクル法による回収だけでなく、今後海外でも廃棄される液晶
    テレビからの回収が望まれる。

  ・コバルト:燃料電池自動車の電極触媒。
    現在日本が世界生産量の3割を利用している。リチウム電池の電極
    にも利用されていることから、国内外の電池回収、コバルトの抽出
    回収が望まれる。  
  


  このように、発展する産業や経済を背景にして、資源が枯渇しないよう
 にしながら、経済も成長させることが望まれています。そのため、これま
 で利用されていなかった循環資源を有効的に利用していく方法を探る必要
 が出てきているんですね。

  次回は、続編。国際的リサイクルのポテンシャル、そのための仕組みを
 どのようにして構築していくかなど、お伝えしていきたいと思います。



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