地球温暖化防止のための京都議定書の発行により、注目を集めている温
室効果ガスですが、排出権取引などで二酸化炭素(CO2)が大きくクロー
ズアップされていますね。削減状況はどうなっているんでしょうか?
今回の特集では、温室効果ガスのうち、フロン関する削減状況をお伝え
します。
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フロンってなに?
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■その性質は>>
フロンガスは自然界には存在しない、工業製品として作られた気体です。
科学的に安定していて、燃えることが無く、直接的な人体への害悪も無い
便利な物質です。もともと、大気に放出しても無害な物質として開発されて、
冷媒や発泡剤、洗浄剤、スプレー缶のガス等として利用されていました。
ところが、1970年代から、地球環境全体に大きな影響を与える物質であ
ることがわかってきました。
また、フロンは10年程度かけてゆっくりと上昇して大気圏に届くため、放
出されたフロンの影響が実際に出てくるのは、10年後という物質です。
『特定フロン』
1987年に採択されたモントリオール議定書という国際法により、1996
年以降全廃、生産量の規制が行われています。今回のメルマガではHCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)も含めて、特定フロンと表現します。
『代替フロン』
規制を受けた特定フロンの代わりとして、冷媒や発泡剤として利用されて
います。主なものとしてはHFC(ハイドロフルオロカーボン)があります。
■その影響は>>
地球環境に与える影響として、オゾン層の破壊と地球温暖化があげられます。
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現在の規制状況は?
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地球環境への悪影響を防ぐため、様々な法律により削減のための規制が
行われています。
■モントリオール議定書
・発効 1989年
・概要 特定フロンの生産、使用を規制する国際法
・参加国 2002年12月時点で183ヶ国とEU
■京都議定書
・発効 2005年2月
・概要 温室効果ガスの削減による地球温暖化の防止。
温室効果ガスの一つとして、代替フロンであるHFCが対象と
なっている。
・参加国 125ヶ国
■家電リサイクル法
・施行 2001年4月〜
・概要 家庭用の冷蔵庫およびエアコンに使用されている冷媒用途のフ
ロン類の回収が義務化
■フロン回収破壊法
・施行 2002年4月〜
・概要 業務用空調機器、カーエアコンに充填されたフロン類の回収が
義務化し、フロン類を破壊する事業者を許可制とした
・その他 カーエアコンに関する回収義務は、今年5月から始まった自動
車リサイクル法に移行
※家電リサイクル法やフロン回収破壊法により回収されたフロンを適正に
処理しなかった際には罰則が生じます。
→登録を受けずにフロン類の回収を行った者、みだりに充填されているフ
ロン類を大気中に放出した者に対して、1年以下の懲役または50万円以
下の罰金。
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削減は進んでいるの?
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国内では、地球温暖化対策推進大綱において「基準年総排出量比プラス
2%程度の影響に止めることを目標とする」と定められています。
フロンを使用する業界では、この目標に向けて自主的な削減取組みに力
を入れています。
1995年 排出量 :4970万トン
2002年 排出量 :2800万トン
2003年 排出量 :2580万トン
ただ、業務用冷凍空調機器については、廃棄する際のフロン残存推定量
に対して、実際の回収量は3〜4割り程度にとどまっていると見込まれて
います。フロンの回収については、報告義務はありますが、罰則に関して
は「故意に」放出した場合と限定されたケースにのみ課されている状況です。
そのため、回収・破壊が徹底できていないことも多くなっています。
経済産業省では、脱フロン化技術開発、グリーン購入対象化の支援、排
出抑制設備の導入補助、フロン回収制度の見直しなどについて、政府予算
による業界支援を行っています。
リサイクルワンでも、フロンの不適正放出リスクを回避するために、リ
スクの診断から、適正な回収・破壊事業者のご紹介を行っています。
ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。
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