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リサイクルワン マガジン

特集(2005年1月20日 Vol.98)

特集「クルクル車のリサイクル♪ ―自動車リサイクル法施行― 」

 みなさんも、テレビCMなどでご存知の通り2005年1月1日より、
自動車リサイクル法が施行されました。今回は、施行されて間もない自動
車リサイクル法について簡単にお伝えします。

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法律の背景
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 最終処分場の処理価格の高騰や鉄スクラップ市場の低迷により、使用済
み自動車の野積みやASRの不法投棄(豊島問題が有名)などの深刻な社
会問題が起こっていました。
 そこで、崩れかけたリサイクルシステムを立て直すために、法制化によ
る円滑なリサイクルシステムの構築を目的として2002年7月に「自動
車リサイクル法」(使用済み自動車の再資源化等に関する法律)が成立し
ました。

※ASR(廃自動車シュレッダーダスト):廃プラやウレタンなどを主成
                     分とした自動車破砕くず
 
 
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法律のポイント
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◆リサイクル費用の負担は?◆
 リサイクル費用は自動車の最終使用者が負担することになります。
 支払い方法は、自動車購入時が基本です。現在、みなさんが所有してい
る自動車のリサイクル費用などに関しては、車検時・廃車時に支払う必要
があります。家電リサイクル法は廃棄時に負担することになっていますが、
費用負担を避けたい使用者が不法投棄するなどの問題の原因として考えら
れるので、購入時での負担となりました。
 みなさんが一番気になる負担金については、当初予想されていた2万円
より低い1万円前後になりました。車種・年式ごとに設定されており、具
体的な金額については、各社のHPに掲載されています。
(例:2000年式カローラで9840円〜10740円の負担金)
 集められたお金は、財団法人自動車リサイクル促進センターで管理され、
リサイクルを行う際に利用されます。


◆適正処理のために◆
 すべてのリサイクル工程に適正処理を担保するため、関係主体には登録
や許可制が導入されます。

○引取り事業者、フロン回収事業者・・・登録制(自治体に登録)
○解体事業者、破砕事業者・・・許可制(許可要件あり)
○ASR再資源化施設 ・・・ 自動車メーカーによる指定(56ヶ所)


◆リサイクル目標◆
 使用済み自動車およびシュレッダーダストに関するリサイクル目標が制
定されています。

○自動車リサイクル率 2015年度以降95%以上
(2001年度時点でのリサイクル率は80%強)
○シュレッダーダスト 2005年度以降30%〜
           2010年度以降50%〜
           2015年度以降70%以上

 また、リサイクル情報の管理のために、世界で初めて本格的に電子マニ
フェストが導入されることになります。

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法律制定による影響
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 法律の施行を機に、使用済み自動車関連産業に様々な影響が出ています。
特にリサイクルが法制化されることで、新たなリサイクル市場が創設され
その影響が大きく現れています。

○各自動車メーカーによるリサイクルに対応した自動車の開発。

○自動車オークション会社とシュレッダー事業者の連携による解体事業の
 立ち上げ、電炉工場内での全部再資源化施設の立ち上げなど、新しい形
 の自動車リサイクルビジネスが生まれています。

○新規大規模事業者の参入による、使用済み自動車、ASR収集競争の激
 化および業界の再編

○中古部品の市場が活性化することが予想されます。某研究会社の推計で、
 法律施行前に比較して、11%もの市場拡大が見込まれるとの予測もあ
 るようです。

○中国市場の拡大などに加えてリサイクル費用の一部が還付されることか
 ら、中古車輸出市場が活発化すると思われます。

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リサイクルの流れ
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 使用済み自動車のリサイクルは、下記の流れで行われることになっています。

 1.引取り
    解体事業者やディーラーが利用者から引取ります

 2.フロン回収・エアバッグ回収
    解体事業者や一部のディーラーで行われ、回収されたものは指定施
    設で処理されます。

 3.解体
    解体事業者により、バッテリーやタイヤ、有価部品などの回収が行
    われ、自動車ガラという状態になります。

 4.シュレッダー利用(A)もしくは、全部資源化(B)
  (A)シュレッダー利用
    自動車ガラを破砕し、シュレッダーにかけ、鉄・非鉄金属などの回
    収を行います。発生したASRについては、メーカー指定の再資源
    化施設にてリサイクル・処理されます。

  (B)全部資源化
    自動車ガラを、ワイヤーやハーネスなどの銅を含む部品を除去し、
    サイコロプレスした状で、電炉メーカーや鉄鋼メーカーの電炉・転
    炉にて鉄分が回収され、プラスチックやウレタンなどの樹脂類は炉
    の熱源として利用されます。
    ただし、全部再資源化のリサイクルを行うためには、細かい解体を
    行う事業者(全部再資源化事業者)と、それを原料として利用する
    事業者(全部利用事業者)が主体となって、コンソーシアムを組み、
    政府から認定を受けなければいけません。


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リサイクル費用の行方
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 徴収されたリサイクル費用は、どのように利用されているのでしょう?
解体処理に関して必要となる費用として、活用されることになっています。

フロン回収費用   → 回収事業者へ
エアバッグ回収費用 → 回収事業者へ
ASR処理費用   → ASR再資源化施設へ または、全部再資源化
            事業者・全部利用事業者へ

 そのほかに不適正に処理された車の撤去や、離島の廃車問題の解決など
の事業にも利用されることになっています。



 リサイクルワンでは、自動車リサイクル法対策のご相談、部品・素材販
売ルートの新たな提案、新規自動車リサイクル事業の構築支援など、専門
スタッフがお手伝いさせていただいております。

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